「そろそろ何か習わせたほうがいいのかな」「周りはみんな英語やスイミングをやっているみたいだけど……」。小学生の親御さんにとって、習い事選びは悩ましいテーマです。選択肢は増える一方なのに、時間もお金も限りがある。今回は、公開されている調査データで相場感をつかんだうえで、「わが子に合う習い事」をどう見極めるかを一緒に考えてみます。
データで見る、習い事のいま
ベネッセ教育情報が2024年に紹介した調査によると、小学生の習い事にかかる費用は1か月あたり平均16,676円。学年別に見ると、小1〜3年生では平均13,502円、小4〜6年生では平均16,393円と、学年が上がるにつれて増える傾向があります。また、有料の習い事をしている小学生のうち54.8%が2つ以上を掛け持ちしているそうです。人気の習い事は水泳が1位で、英会話などの語学、学校の予習・復習、ピアノなどが続きます。
この数字を見て「うちは多すぎ?少なすぎ?」と不安になる必要はありません。平均はあくまで平均。大切なのは、よそと比べることではなく、わが家の暮らしと、わが子の様子に合っているかどうかです。
「広く経験」か「絞って深く」か——二つの考え方
一方には、「いろいろ経験させたい」という考え方があります
子どもの「好き」や「向いている」は、やってみないと分かりません。低学年のうちに水泳も音楽もプログラミングも体験して、可能性の幅を広げておく——掛け持ちが半数を超えるという先ほどのデータは、こうした考え方の表れともいえます。
他方には、「絞って、余白を残したい」という考え方もあります
習い事を詰め込みすぎると、放課後に友達と遊ぶ時間や、ぼーっとする時間、家族の時間が削られていきます。子どもが自分で遊びを考える「余白」こそが育ちに大事だ、という見方も根強くあります。習い事は1つに絞り、あとは自由に——これも十分に筋の通った選択です。
どちらが正解ということはなく、お子さんの体力や性格、ご家庭の状況によってちょうどいいバランスは変わります。学期ごとに「今の組み合わせ、どう?」と本人と話して見直す、という方法もあります。
「わが子に合う」を見極める3つの視点
何を習うかを決めたあとも、教室選びが残っています。パンフレットだけでは分からない部分を見るための、3つの視点をご紹介します。
- ① 子どもが自分から「またやりたい」と言うか——親が「行かせたい」より、本人が「行きたい」が続くかどうか。体験のあとの帰り道の会話に、答えのヒントがあります。
- ② 親にとって無理なく続けられるか——送迎の負担、月謝、他の予定との兼ね合い。親が疲れてしまう習い事は、長続きしにくいものです。
- ③ 先生や教室の雰囲気が、その子に合うか——にぎやかな教室が伸びる子もいれば、静かな環境が合う子もいます。これは実際に足を運ばないと分かりません。
まとめ——正解は、お子さんの中にあります
費用の相場も人気ランキングも、参考にはなりますが、決め手にはなりません。決め手になるのは、実際に体験したときのお子さんの表情と、「また行きたい」の一言です。幸い、多くの教室には無料や低価格の体験があります。候補をいくつか体験して回って、本人に選ばせる——それが、遠回りに見えていちばん確実な選び方かもしれません。
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参考・出典
※本記事は公開時点の公的資料・調査等をもとに作成しています。費用等の数値は調査時点のものであり、変わることがあります。教育方針はご家庭それぞれの考え方を尊重するものです。


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